クルマに乗るすべての方へ
〜TOYBOXからのメッセージ
あなたにとってのクルマって何ですか?
道具?足?趣味?・・・
人それぞれ価値観は違うもの。
わたくし事ではあるが、ぜひ、みなさまに聞いてほしい、クルマの話です。
私にとって車はあこがれでした。愛すべき相棒でもありました。
初めて自分のクルマを手に入れたのは、10年落ちのホンダアコードCVCC 3ドアハッチバック 5MTでした。知人にただで譲り受け、父親が車検代を出してくれて…それからの私の毎日は激変しました。
私は、本田総一郎氏を尊敬していたこともあり、”ホンダ”が好きでした。そんな私にとって、アコードはいくつもの喜びを私に与えてくれました。
その存在があるだけで、毎日が充実していました。幸せでした。
時には、山道を攻めたり、ときには引っ越しの荷物を積んだり、時には、彼女を乗せてドライブしたり・・・、ついには、そのくたびれたクルマで、サーキットライセンスを取るために筑波サーキットを走ったこともありました。
そんな当時の大事な相棒を、当時、メカニックの卵だった私は、不注意からエンジンを焼きつかせるという失態を犯してしまいました。
私には、とてもつらい経験です。愛車アコードをなくしてしまい、自分が壊してしまったそのことに、本当に悔しくて泣きました。"アコードに悪いことをした"と。まだ乗れたはずなのに。
こんな風にクルマのことを考えていた若者が、5年のメカニック修行を経て、1994年にGarageTOYBOXを開店しました。
思い起こすと、クルマは違えど、"長く大事に、快適に乗る"というTOYBOXのコンセプトは、このときの経験から来ているのかもしれません。
いつからか人々の車に対する価値観が時代と大きく変わったのはわかります。
でも、エンジンがついて、タイヤがついて、道路を走るというのは、自動車が誕生して100年以上過ぎた今も何ら変わることはありません。
変わらない、変えられないものがあるんです。
もしかすると、変わったものの中には、変わってはいけないものもあったのではないかと思います。
自動車産業が冷え込んでいるから、国を挙げて何とかしようと取り組んで、エコカー減税などというものをやっているがこれでは、”エコカーに乗り換えれば、税金が安いですよ、安くしますよ〜”と、デフレの典型的な、つぶれる価格競争をしているようなもの。
しかもその政策は、旧い車、エコカーでないクルマ、乗り替えないのは、"悪"ともとれる。
元を正せば、高度経済成長期にアメリカに追いつけ追い越せで、がむしゃらに働き、豊かになるにつれ、大量にものを作り、大量に売り、駄目になったら、新しいものに買い替え、という使い捨て文化を、何百万もする車にまで広げてしまったことに端を発するのではないだろうか?
販売優先、直して動いても新しいのを売りつける。
言葉は悪いが、今でもこの風潮は変わらない。でもクルマは機械で、品質も向上している。当然壊れにくくなっているのに、なぜ乗れる車を買い替えなければいけないのか?
国を挙げて、過去の自動車の保護をしろ、というのではない。
しかし、古くなってしまったクルマを、それを所有している人たちを何らかの形で、肯定、保護しなければ、確たる自動車文化があるのに、日本の自動車は、文化にはならないし、残らない。
だからこそ、あえてそれにのせられることなく、クルマの整備をしている者として、
国の方針に対し、絶対に"No"を突きつける。
エコカーに乗り替えるよりも先に、今やるべきことがあると思う。
エコカーでなくてもやれることがある。
気に入った旧い車を大事に乗られている方にも、
ぜひ!大好きなご自身のクルマで"エコ"に取り組んでもらいたい。
私は、
自分の" エゴ "で" エコ "にこだわる。